定電流治療器AAPは直流電流を採用していますが、そもそもこの医療機器での交流電流と直流電流とはどんな違いがあるのか。
■目次
交流電流について
交流電流(Alternating Current、AC)とは、電流の向きと大きさが周期的に変化する電流のことです。また電流の向きが、1秒間に何サイクル変わるのかを周波数と呼び、小さな交流を低周波交流と言います。
最近の電気治療器では、低周波治療器が主流となっております。
直流電流について
直流電流(Direct Current,DC)とは、電子が一方向に一定の方向で流れる電流のことで、電流の強さも電圧もほぼ一定です。そのため電流の方向と大きさが時間とともに変わりません。
微弱電流治療器は通常直流電流を使用します。
交流電流と直流電流の効果の違いとは
交流電流は周期的に筋肉の収縮と弛緩を繰り返す為、振動的な効果によって筋肉を刺激して、疲労軽減するのに役に立ちます。また同時に神経組織を刺激し、一時的に疼痛感覚を軽減することがあります。
一方直流電流では一方向に電流が流れ続けることにより、筋肉の持続的な収縮を引き起こし、筋肉の収縮を調整したりするのに役立ちます。一方的に神経組織に対する持続的な刺激を行うため、疼痛緩和に役立ちます。
定電流治療器AAPが直流電流を採用する理由とは
まずは直流電流が電流の強さや電圧が一定であるが故に体組織に対する刺激が比較的予測しやすいため、治療者は正確に電流の流れをコントロールし、特定の組織や神経に効果的なアプローチが可能だからです。つぎに直流電流は多くの生体組織に適合し、適切な深度まで刺激を到達することがきる、つまり治療が患部という特定の生体組織や損傷部位の細胞に対して正確にターゲットすることが可能だからです。